阿呆ロートルの独り遊び

ほとんどはDIYでカスタムしていった単車の備忘録です

うーぱーは知らない鈴菌の世界 NZ250 ブレーキのエア抜き(荒技)編

ブレーキは命に関る最重要ポイントです。

これを完調にしないことには、いくら走れるエンジンに整備しても意味がありません。当時ものの制動機構ははっきり言って自制心の弱いおいらにはリスキーです。NF13にSWAPする理由はここにもあります。

 

とは言え、今手持ちのものでとにかく走れるようにするためには、今ついているパーツの機能回復を行う必要があります。

で、マスターシリンダー・ホース・キャリパー・パッドの各状態をチェックし、使用できる状態に持って行きます。

それぞれの機能に不具合はありません。

と、言うことは、しっかりグリスアップして、きっちりエア抜きを行えば機能できるわけです。

 

ホースには変質したフルード・汚れ・エアが強烈にこびりついています。別のマスターに付けて汚れを押し出すことから始めます。

ひたすらポンピングして30分。液色が透き通ったのでパーツクリーナーを1本ビニル袋に吹き出して液体のみを回収してマスターからホース出口まで更に循環させてフラッシングします。ここで、オリジナルのマスターに戻し、最初のフルードは廃棄。エアがない分10分ほどで何のストレスもなくきれいに通るようになりました。

この状態で一旦クリーナーも抜き去り乾燥させます。ドライヤーの温風を吹き込んで乾燥させたら今度は新しくDOT4のフルードを送り込んでおきます。

この時、楽にポンピングするなら、マスターよりも高くホースを固定してエアが自然に上がっていくようにすれば半分以下の労力でホースまで満たされることが出来ます。

NZの場合、ライトケースを外せば、キャリパーを組んでのエア抜きも同じように高く持つことでシンプルに組み直せます。

パッドは十分残っていて勿体ないのですが、過去剥離して怖い思いをしたこともあり、交換することにします。

 

ホースまで用意しながら、キャリパーをさっきの別のマスターと組んでピストンを押し出して掃除しておきます。意外ときれいだったので汚れを落としてシリコングリスを塗ってピストンを組み直しました。適当なボルトを挟み込んで、新しいフルードをある程度満たしておきます。そこできちんとホースとつないで、しっかりとエア抜きを行います。15分もすれば完全に新しいフルードで動作するようになります。

 

そこではさんでおいたボルトを外して、キャリパーを組み付けます。当然ローターには当たってませんから、念のために最後のエア抜きを確認しながらポンピングしてリザーブタンク内に規定量までフルードを満たします。

ダイアフラムも掃除して組上げたら、タッチも良好なフロントブレーキの出来上がりです!!

 

ただし、ホースは当時もののゴムです。経年劣化もあるでしょうし、ハードに使えば膨れてタッチも効きも悪くなります。NF13のドナーが待たれるところです。