阿呆ロートルの独り遊び

ほとんどはDIYでカスタムしていった単車の備忘録です

リトルカブ・・・好きな人は好きなのね・・・でも、オイラには辛かった。

新ブロで不定期連載を決意した

 『阿呆ロートルのご乱心 HONDA Beat がやって来た!

のBeatを引取に行った際、リトルカブがあったことを同僚に教えたところ、『欲すぃ~いっ!』との雄叫びが。

もちろん単車仲間の個人所有のリトルカブですから、ショップ以上の仕上がりなのは保証付!気が変わらないうちにリトルカブも引き揚げました。

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ドラマチックなお届けの演出に、翌日の現場まで山越えを含んで120kmほど走って届けてやりました。もちろん即決。

このおかげで後々苦労することになるわけですが、喜んだ顔が見えて嬉しかったのも事実。へそくりをひねり出した同僚のためにも、自宅まで届けてやることにしたのが判断ミス。

非力ながらも快調な走行で無事に届けて、臨番を外し帰宅しながら悲劇は幕を開けました。

 この日の福岡市の気温は36度!

同僚宅から自宅まで直行のルートはなく、天神・大橋駅・博多駅まで出て乗換えるという出鱈目な遠回りです。当然運賃も『え"っ!?』という金額になります。

それでも、バスがすぐに来るなら良かったんですが、丁度視界から消え行くところ。次のバスは何と東区方面で、更なる遠回り・・・赤字路線は公共性無視で斬捨てる西鉄バスは、外環状線のルート策定もなく、こんな運賃2重取りの長距離バスの旅しか用意してません。

アルベール・カミュではありませんが、「太陽のせい」でオイラの思考はぶっ飛んでました。

「直線ルートの外環まで歩こう」

そうやって悲劇の幕は開きました。

単車で10分も掛からない距離は、後で確かめると6km超でしたが、思考回路が停止しているオイラには考える余裕もありません。10分ほど歩いて外環に出ましたが、バス停がないっ!

さらに5分ほど進んで辿り着いたバス停からは、行きたい方角への路線がない・・・

西鉄バスへの怒りが火に油を注ぎました。「国道交差点まで歩いてやる!」悲劇の第2幕です。

既に炎天下を30分ほど歩いたオイラは当然のように汗だくです。道沿いのスーパーで制汗フェイスタオルを購入し水分補給の上、バス停に向かったら、逆戻りするようなルートしかない・・・

眩暈がします。もうこうなったら意地です。歩き通してやるっ!!肩にはPC他の入ったバッグが喰い込みます。フルフェイスのヘルメットも、荷物で持つには重たいものです。

先日買ったばかりのスニーカーもまだ馴染んでません。

 

この死の行軍は1時間を超えて幕を下ろしました。

速攻でシャワーを浴び、その後はもちろん現場放棄。

完全に燃え尽きて灰になってしまった自分を見下ろす「幽体離脱」を味わいました。

翌日、同僚の嬉しそうな顔で救われましたが、「送ったのに」という言葉は、うつろに響いただけでした。